池江選手の進化 レジスタンストレーニング
- 2017年5月5日
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池江選手の特徴の一つとして、ストローク数が少ないことが挙げられます。
今回の100m 自由形決勝を見ても、2位の選手が83stに対し、1位の池江選手は71st
12Stの違いを考えると、1stでの進みが0.2mも異なるということになりますね。
少ないストローク数を生み出している一つとしては
高校2年生になった池江選手はレジスタンストレーニングに積極的に取り組んでいるそうで、
その結果として、今回は今まで以上に力強い泳ぎを実現したのではないでしょうか。
100m自由形だけではなく、他5種目においても、日本記録に迫るレースを見せました。
<史上初 女子 5冠達成>
50m Fly 25.51(日本記録まで0.01)
200m Fr 1'57.07(日本記録まで0.74)
100m Fr 53.83(日本記録まで0.15)
100m fly 57.39(日本記録まで0.53)
ここで難しいのが単にレジスタンストレーニングを行えば速くなるのか?
ということですが、もちろんそうではないでしょう。
レジスタンストレーニングのメカニズムから考えますと、
トレーニング及びその後のテーパーによってパフォーマンスが向上する主な要因は、
筋肉量(除脂肪量)の増加や筋構造の変化ではなく、神経系の変化にあると言われております。
そのため、正しい狙いの上でトレー二ングをする必要性もありますし、
短期的なトレーニングにより効果は出ないです。
実際に、テーパーを1週間、2週間かけた後のパフォーマンスも
科学的な分析結果としては、上がらない。といった研修論文もあります。
まだ、研究が足りているとは言い難いですが、
トレーニングからパフォーマンスの向上につなげるためには、
トレーニング→パフォーマンスのタイムラグを考えますと、
できる限り、競技に近い動きを入れた上でのトレーニングを行うことが大切です。
方法としては、
水中 パドル練習、チューブ練習、パラシュートスイム
陸上 レジスタンストレーニング、プライオメトリクストレーニングetc
様々な試みを心がけてみてください。
92回 日本選手権 女子 100m自由形 決勝
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